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「食べて、祈って、恋をして」 [★★★★]



原題: EAT PRAY LOVE
監督: ライアン・マーフィー
脚本: ライアン・マーフィー/ジェニファー・ソルト
原作: エリザベス・ギルバート(「食べて、祈って、恋をして 女が直面するあらゆること探求の書」)
出演: ジュリア・ロバーツ/ハビエル・バルデム/ジェームズ・フランコ/リチャード・ジェンキンス/ヴィオラ・デイヴィス/ビリー・クラダップ
2010年/アメリカ映画

★★★★

<感想>
この手のいわゆる“自分探しの旅” 映画って、見る側のタイミングが結構重要なんじゃないかと思う。
それを間違うと(ずれてしまうと)、「は~?」ということにもなりかねない。

今の私は第2子が産まれる直前で、どちらかと言うと“現実”のど真ん中にいるという感覚がある。
痛みを伴う命がけの作業が間近に迫っていて、自分探しがどうのこうのと言ってる場合じゃないと言う方が近いと言うか...。

そんな状況なのにもかかわらず、意外とはまってしまって、この少し長い物語をじっくりと楽しく観てしまった。

主人公リズは、離婚とその後にできた若い恋人ともうまくいかないことをきっかけに、1年間で3ヶ所に旅することを決める。
各地で様々な出会いがあり、最後にまた愛を見つけるという物語。

まず旅する3ヶ所の景色・映像がすごく美しい。
都市は別として、イタリア→インド→バリと、たまたま全部私も行ったことのあるところで、風景の美しさと共に匂いや音の響き方まで蘇ってくるような懐かしいなという気持ちがあった。
とにかく食べ物にしても、登場人物の服装にしても色がきれいだから、まるでずっとお気に入りのポストカードを眺めているような、そういう豊かさみたいなものがあったのが良かったな。

各地で出会う人々のキャラクターも良かった。
特にバリで出会う老人や薬を出してくれる女性の(職業柄というのもあるだろうけど)何気ないセリフがとても響いたりする。

そういったものや人に囲まれ、ガチガチに凝り固まっていたリズの心がどんどん解き放たれていくのも納得で、バリで出会った心の家族が家を買えるように、友人たちに声をかけ資金を集めようとするシーンは涙ぐんでしまいました。

あくまで自分探しなので時間は淡々と流れていくし、ストーリーに抑揚があるわけじゃないけど、リズが1年間かけて癒されていくことが、私にとっても心地良く感じられました。

ジュリア・ロバーツというとやっぱり「プリティ・ウーマン」や「エリン・ブロコビッチ」のような、“動”の女性や物語が似合うイメージがあったけど、こんな感じもいいなあって思った。
とてもとてもチャーミングで、ますます好きになっちゃった。
私もあんな風になりたいな。
2児のママ版で。
タグ:ドラマ 2010
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「パトリオット・ゲーム」 [★★★★]



原題: PATRIOT GAMES
監督: フィリップ・ノイス
脚本: W・ピーター・イリフ/ドナルド・スチュワート
原作: トム・クランシー(「愛国者のゲーム」)
出演: ハリソン・フォード/アン・アーチャー/パトリック・バーギン/ショーン・ビーン/サミュエル・L・ジャクソン/ポリー・ウォーカー
1992年/アメリカ映画

★★★★

<感想>
当時けっこう好きだと思った作品で、久しぶりに見ました。
「レッド・オクトーバーを追え!」に続く作品で、ジャック・ライアンがCIAに復帰するきっかけを描いているもの。
私はその後に続く「今そこにある危機」を含めても、これがいちばん好きだったかも。

話のバックグラウンドとしては、IRAのテロ組織絡みを描いているんだけど、本筋は偶然王族を襲った現場に居合わせ、英雄となったジャック・ライアンに弟を殺されたショーンが、執拗にライアン一家を追い詰めていこうとするもの。
最後は一味のリーダーであるケヴィンを殺しちゃったり、組織の一員としての役目を忘れた男の暴走劇になってしまってはいて、単純だったりするんだけどね。

複雑な映画に慣れつつある今だと、物語にちょっと物足りなさを感じないわけじゃないけれど、でも絶対に家族を守ろうとするジャック・ライアンがやっぱりかっこいい。
今の映画みたいにCGとかいろいろ加工がない作りも、よりリアリティがあるようにも見えたし。
そういう意味では、昔懐かしの良き映画だと思いました。
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「借りぐらしのアリエッティ」 [★★★★]



監督: 米林宏昌
脚本: 宮崎駿/丹羽圭子
原作: メアリー・ノートン(「床下の小人たち」)
声の出演: 志田未来/神木隆之介/大竹しのぶ/三浦友和/竹下景子/樹木希林/藤原竜也
2010年/日本映画
2010年日本アカデミー賞: アニメーション作品賞

★★★★

<あらすじ>
小人の少女アリエッティは郊外の広大なお屋敷の床下に、父ポッド、母ホミリーと3人で暮らしていた。
一家の生活に必要なものは、上に住む人間から気づかれないようにこっそりと借りて暮らしている。
人間に見られないように気をつけて生活していたが、ある日心臓病の療養のためにやってきた少年、翔に姿を見られていた。
初めての''借り''の日にも姿を見られてしまい、その日以来翔がアリエッティに近づいてくるようになった。
アリエッティは自分のせいで住み慣れた家を離れなくてはならなくなったことに責任を感じ、そんな翔に向かっていく...。

<感想>
アリエッティたちが床の下で、どんな風な道具を使っているのか、そういう暮らしの描写がとても興味深かった。
人間の道具をそのまま使っているものもあれば、加工してるものももちろんあり、そういうのはどうやって作ったんだろう?とか考えたり。

翔との関係もほんわかしてて良かったなあと思って。

ただ、あのお手伝いの人は何がしたかったんだろうっていうのは気になった。
顔がジブリものの悪い方特有のカエル顔をしてたから、何かやらかすなというのはすぐに分かったけど、部屋に鍵をかけたり執拗にみんなを捕獲しようとしたり。

映画を見終わった後キッチンに入った時、家には持って行きたくなるような魅力的なものがあるかなあーなんて考えちゃった。
あんな風な人たちがいて、知り合いになれたら楽しいだろうな。
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「オーケストラ!」 [★★★★]



原題: LE CONCERT
監督: ラデュ・ミヘイレアニュ
脚本: ラデュ・ミヘイレアニュ/アラン=ミシェル・ブラン/マシュー・ロビンス
原案: エクトル・カベロ・レイエス/ティエリー・デグランディ
出演: アレクセイ・グシュコ/メラニー・ロラン/フランソワ・ベルレアン/ミュウ=ミュウ/ドミトリー・ナザロフ/ヴァレリー・バリノフ
2009年/フランス映画
2009年セザール賞: 音楽賞(アルマン・アマール)/音響

★★★★

<あらすじ>
ロシアの名門オーケストラ、ボリショイの元天才指揮者アンドレイ。
彼は30年前の共産主義が台頭している中、仲間のユダヤ人らをかばったことで解雇されてしまい、現在は清掃員として働く毎日だった。
ある日パリの劇場から届いた出演依頼のFAXを目にし、かつての仲間と再度オーケストラを結成しボリショイ楽団になりすましてパリに行くことを思いつく。
30年前に演奏し切れなかったチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を演奏するべく、友人でかつての仲間サーシャと共に、昔の仲間の元を駆け回りメンバーをかき集めた。
ソリストには著名なアンヌ=マリーが、何も知らずに引き受けてくれ、いよいよパリに乗り込んでいくが...。

<感想>
思いのほか、感動してしまった。

主人公アンドレイは、政治的な理由で指揮者の仕事をほされ、その他団員も音楽とは無縁になることを余儀なくされたのね。
そんな人々の奇跡とも言える復活をドタバタと描いていくの。
ドタバタの分、イライラするだけで笑えない部分もあるんだけど...。

チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲は元々大好きな曲の1つだけど、とにかく最後の演奏シーンが本当に感動的。
みんなの身勝手でリハーサルもなくぶっつけ本番(しかも音楽から離れている人ばかりなのに)で始まるから、それはもうひどい有り様なの。

でもソリスト、アンヌ=マリーの演奏を耳にすることで、団員たちの演奏が一気に昔の栄光を取り戻し、魂のこもった演奏に変わるんだよね。
アンヌ=マリーは30年前の最後の演奏でソリストだった人の生き別れた娘...。
しかもチャイコフスキーは1度もやったことがなかったのに...というのがいいんだよね。
涙がポロポロ出た。

その演奏シーンだけ何回も見たいなと思った。
なかなかいい小品に出会えた感じです。
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「しあわせの隠れ場所」 [★★★★]


しあわせの隠れ場所 [Blu-ray]

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原題: THE BLIND SIDE
監督: ジョン・リー・ハンコック
脚本: ジョン・リー・ハンコック
原作: マイケル・ルイス(「ブラインド・サイド アメフトがもたらした奇蹟」)
出演: サンドラ・ブロック/クィントン・アーロン/ティム・マッグロウ/リリー・コリンズ/ジェイ・ヘッド/キャシー・ベイツ
2009年/アメリカ映画
2009年アカデミー賞: 主演女優賞(サンドラ・ブロック)など他多数(作品賞ノミネート)

★★★★

<あらすじ>
南部の裕福なテューイ家のリー・アンは、ある日路頭に迷っている黒人青年マイケルと出会う。
彼は身寄りも家もないところを彼女の家に招かれ一晩を過ごすが、リー・アンは彼の境遇を放っておけなくなり、そのまま住み続けさせることになった。
テューイ家の全員が彼を温かく受け入れ、マイケルも初めての家族に心を開くようになっていく中、彼はアメフトにたぐい稀な才能を発揮。
あらゆる大学からオファーを受けるようになった。
リー・アンは彼の後見人になることを決意し、そのために奔走する...。

<感想>
終わった後じわじわと涙がこぼれました。
嘘みたいに善意にあふれるお話で、心が温まります。
しかも実話なんだそうで...。
こういうことがあるんだなー、すごいなーと思います。

映画の中にもいたけれど、中には「偽善」とか「自己利益のため」という人もいるのかもしれない。
マイケルにはたまたまスポーツの才能があったけど、他の貧困層はどうするんだ?みたいな意見も...。
でも私はそんな風には考えなかったかな。

マイケルのように父親は誰だかも怪しく、母親がドラッグ中毒でスラム街に住んでいると、多くがギャングみたいな暴力の世界に生きなくてはいけなくなるんだろうけど、彼はそうならなかった。
その性格がまず才能だったんじゃないかと思う。
才能があるなら見いだされてほしいし、そこに偶然現れたリー・アンも特にキラリと光るものをいきなり見つけたわけじゃないにしろ、彼の風貌に何か惹かれるものがきっとあったんだと思う。

ちょっと乱暴な言い方ではあるけど、誰かを救うことが仮に偽善だったり、優越感だったり、売名行為であったとしても、助けてもらう側が「良かった」と思えれば、それ自体は素晴らしい行為なのではと思ったりもします。
偽善だなんだって言ってるだけで、何もしないよりはずっといいような気も...。
それに多くを助けることだけが慈善の全てじゃないしね。
まあ、見ている最中はそんなことは考えなかったくらい、テューイ家の善意を自然に受け入れていたけれど。

その要因は彼女の子どもたちのおかげかも。
長女のコリンズは学校でいろいろ言う子がいる中、マイケルに対して堂々と優しい。
弟のSJは全身からマイケルのことが大好きというのが伝わってくるくらい、仲良しだし(彼のプレイ映像を各大学に送っている)。
どうしたらこんな子たちが?と思えるほどです。

エンドクレジットで流れる実際のマイケルやテューイ家の写真たちがとても良かったです。
こういう奇蹟をたくさん見たいって思いました。
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「インセプション」 [★★★★]


インセプション [Blu-ray]

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原題: INCEPTION
監督: クリストファー・ノーラン
脚本: クリストファー・ノーラン
出演: レオナルド・ディカプリオ/渡辺謙/ジョセフ・ゴードン=レヴィット/マリオン・コティヤール/エレン・ペイジ/トム・ハーディ/キリアン・マーフィ/トム・ベレンジャー/マイケル・ケイン/ピート・ポスルスウェイト
2010年/アメリカ映画
2010年アカデミー賞: 撮影賞(ウォーリー・フィスター)/視覚効果賞/音響賞(編集/調整)など(アカデミー賞作品賞ノミネート)

★★★★

<あらすじ>
他人の夢の中に侵入し、アイデアを盗み出す産業スパイのコブは、一流の腕を持つが世界中で指名手配になり、さらには妻殺害の容疑で追われている身。
そんなコブにサイトーという男がある依頼を持ち込む。
彼のライバル会社の社長がまさに死にかけており、その後を継ぐのは彼の息子ロバート。
その息子に会社をつぶさせるよう、潜在意識に植えつけ(=インセプション)してほしいという依頼だ。
奪うより難しく、かなり危険な仕事だが、サイトーが提示する条件にはコブの前科を消し、家に帰れるということが含まれていた。
彼は相棒のアーサー、設計士のアリアドネ、偽造士のイームス、調合師のユスフといったスペシャリストを集め、そこに証人として加わったサイトーら6人と共に、ロバートの夢の中に侵入するというミッションに挑むが...。

<感想>
かなりおもしろかったけど、私にはモルのエピソードはない方が良かった気がする。
途中まではストーリーに複雑さをプラスしたり、単なるアクションではないという深みを与えていたと思うけど、第4階層に行ったところは特にいらなかったなー。

大切なミッションのため、他のメンバーが必死に戦っている中、コブだけが自分の記憶との葛藤の中にいることが、感傷的過ぎる気がしてしまったの。
この映画は「ミッション・インポッシブル」ではないんだけど、あれで一気に、大がかりなコブの再生物語になってしまったように感じたんだよね。

でも、いわゆる“夢落ち”に、真正面からぶつかる発想はすごいと思った。
大雑把に言えば「マトリックス」と似てるけど、あちらの舞台が“世界”そのものだったのに対し、こちらは“パーソナルな夢”というのもおもしろい。
夢は階層を潜れるという設定や、それに伴い時間の流れ方が違ってくるというルールも良かった。

それこそマトリックスみたいに、夢なんだからもっと自由にできればいいのに、とも思うけど、あくまで“他人の夢”だからという規制も良かったかな。
まあ、そのわりにモルや子どもたちがしょっちゅう出てきちゃうのは、ちょっと不可解だけどね...。

映像は確かにすごかった。
だけど、CMなんかでもバンバン使われてたカフェのシーンや、街が折り畳まれるようなシーンは、アリアドネが夢の中に入ることを理解する時だけに使われてたというのは少々残念。

ロバートに夢と気づかせちゃいけないんだけど、後半の映像的見所は、第2階層での無重力状態の中、アーサーが1人戦い、ミッションを進めてた時くらいだから。
第4階層の廃墟が崩れるところは、きれいだけどそんなに斬新ではないもん。

第4階層で老人になったサイトーと再会し(映画の冒頭シーンに繋がる)、次にはもうみんな無事に飛行機の中で目覚めてる。
そして入国できたコブが、やっと子どもたちと再会できるというラスト...。

子どもたちの映像が、夢と同じようなのがちょっと気になった。
そして倒れそうで倒れないコマ...。
すっきりするようで、すっきりしない終わり方は、あの程度なら逆に好感を持ちました。

クリストファー・ノーランって好きだな。
全部は見てないけど、「バットマン・ビギンズ」はかなり好きだし、「メメント」もおもしろかった。
彼の映像世界は独特。

あと、今さらの感想かもしれないけど、ディカプリオはいい俳優になったなあと思った。
一時期アイドルや「タイタニック」から無理に脱却しようとしてる感たっぷりだったけど、「アビエイター」くらいから、じわじわと“本物”になってきた気がする。
元々はうまい人だと思うし(「ギルバート・グレイプ」で初めて見た時、本当に障害の子が出てるのかと思ったくらい)、いつかアカデミー賞を取るかなあ?

ちょい役だけど、マイケル・ケインはやっぱりステキ。
どうせならモーガン・フリーマンも一緒に見たかったな。
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「イン・アメリカ 三つの小さな願いごと」 [★★★★]



原題: IN AMERICA
監督: ジム・シェリダン
脚本: ジム・シェリダン/ナオミ・シェリダン/カーステン・シェリダン
出演: サマンサ・モートン/パディ・コンシダイン/サラ・ボルジャー/エマ・ボルジャー/ジャイモン・フンスー
2002年/アイルランド/イギリス映画
2003年放送映画批評家協会賞: 脚本賞(ジム・シェリダン/ナオミ・シェリダン/カースティン・シェリダン)など

★★★★

<あらすじ>
アイルランドからニューヨークへ移住してきた一家が、新天地で再生する物語。
父ジョニーは俳優を目指しながらタクシー運転手をし、母はカフェでウェイトレスとして生活費をまかなっている。
2人にはクリスティとアリエルという姉妹がおり、貧しくも幸せに暮らすが、フランキーという弟を事故で亡くしているという過去を背負っていた。
ハロウィーンの日、同じアパートに住む芸術家マテオと親しくなり、また家族には新しい命が誕生しようとしていた...。

<感想>
彼らの生活は1ドルにも困るほど困窮しているんだけど、家族は仲が良く穏やかで、そういうしあわせがいちばんだなと思わせられた。
住んでいるところがいわゆるスラム街だと思うので、そういった環境の中であんなにまじめに一家で暮らしているというだけでも、ほっとさせられる。
貧しい環境下で堕ちていく姿を見せる映画が多いけど(実際その方が多いんだろうけど)、中にはこういう希望のある映画があってもいいんじゃないかと思った。

そんなしあわせな家族なんだけど、実際は家族それぞれがフランキーの死について、乗り越えられない思いを抱えながら生きている。
それをお互い必死に隠しながら、バランスを保とうと懸命なんだ。
特に両親については痛々しいほど。

それを陰ながら支えているのが、長女クリスティの優しい思いやりと願いだと思う。
ラスト、新しい命が産まれると同時に、マテオの死が訪れる。
そういう出来事をきっかけに、両親、そして自分をも芯から再生させようとするクリスティの言葉にボロボロと涙が出た。
フランキーを忘れるんじゃなく、フランキーから自由になって生きていこうとする強さに、本当に感動してしまいました。

マテオの存在は、演じているジャイモン・フンスーのせいもあるのか、とても神秘的で重要に感じた。
死ぬ前に、サラの出産の高額な入院費(危険な出産だった)を出してくれてたとかそういうことじゃなくね。
やっぱり、一見しあわせでも家族の死に飲み込まれていた頃のあの家族には、ああいう他者が必要だったのかもしれない。

素敵な映画でした。
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「リトル・ミス・サンシャイン」 [★★★★]


リトル・ミス・サンシャイン [Blu-ray]

リトル・ミス・サンシャイン [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: Blu-ray

原題: LITTLE MISS SUNSHINE
監督: ジョナサン・デイトン/ヴァレリー・ファリス
脚本: マイケル・アーント
出演: グレッグ・ギニア/トニ・コレット/スティーヴ・カレル/アラン・アーキン/ポール・ダノ/アビゲイル・ブレスリン
2006年/アメリカ映画
2006年アカデミー賞: 助演男優賞(アラン・アーキン)/脚本賞(作品賞ノミネート)など他多数

★★★★

<あらすじ>
フーヴァー家は、父親は破産寸前で、母親はまともに家事もせず、長男はこの世のすべてを憎み一言も口をきかないし、父方の祖父はドラッグで老人ホームを追い出され口も悪いという家。
そこに自殺未遂した母親の兄がやってきたタイミングで、末娘オリーブが念願の美少女コンテストの地区代表にくりあげ当選した。
家族全員で小さなバスに乗り(フォルクスワーゲンの黄色いタイプ2)、本選に向かうが...。

<感想>
いい映画だった。
こういう小さい作品てかなり好みで、音楽も良かったし、思わずメモしたくなるようないいセリフもいくつかあった。
ただしこの映画は、他でよくありがちな旅するうちに家族が和解し、それぞれの問題も快方に向かっていったり、傷が癒えたりするような映画ではないところがおもしろい。
むしろ旅する距離に応じて、バスがだんだん壊れていってしまうように、それぞれの傷がもっとえぐられるようなことばかり起きる。

でもエンジンの押しがけをしながらバスに乗り込み、目的地へと進んでいく家族のように(ブルーレイジャケットにもなっているシーン)、家族はそれでも家族としてそこに存在し、お互いに作用し合い進んでいくのだという温かみを感じさせてくれた。

明日の本選を控えだんだん怖くなってくるオリーブが、寝る前に何回もおじいちゃんに不安を打ち明けるシーンのグランパの言葉、夢断たれた長男が自殺未遂者の伯父と海辺で語り合うシーンは、何気ないセリフが本当に素晴らしい。
オリーブの本選の登録の時間に間に合うように猛ダッシュする伯父の姿や(走るのが苦手という伏線がある)、クライマックスの、家族たちが次々と舞台にあがりオリーブと一緒になって(下品な)ダンスを踊り出すシーンは胸が熱くなり、笑えるのに涙が出た。

そういう、笑わせたり泣かせたりが押しつけがましくないのが本作品の魅力。
エンジンを押しがけし(どんどん息が合ってきてるという演出)、みんなでバスに乗って家路へと向かうエンディングも印象的でした。

それはそうと、美少女コンテストに登場する全ての人がものすごくグロテスクで、ここだけすごくブラックな風刺を感じた。
オリーブがお腹ぽっこりのめがねっ子で、明らかに美少女コンテストに出れるようなタイプではないの。
そこをもうちょっとうまく使ったら(たとえば下品ながらもダンスがうまかったとか)もっとおもしろかったような気はするけど、それじゃありがちな印象になってしまうのかもね。
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「96時間」 [★★★★]


96時間 [Blu-ray]

96時間 [Blu-ray]


原題: TAKEN
監督: ピエール・モレル
脚本: リュック・ベッソン/ロバート・マーク・ケイメン
出演: リーアム・ニーソン/マギー・グレイス/ホリー・ヴァランス/ファムケ・ヤンセン/オリヴィエ・ラブルダン
2008年/フランス映画

★★★★

<感想>
事件が起こってからのテンポが良く、ストーリーは潔く痛快でかなり楽しめた。
1時間30分くらいの短い映画だったのも、エピソードの凝縮に一役かっている気がして好印象。

リーアム・ニーソンって好きな俳優の1人だな。
「シンドラーのリスト」、「レ・ミゼラブル」、「スター・ウォーズ」、「ラブ・アクチュアリー」など守備範囲が広いし、知的オーラが魅力。

「96時間」はさらわれた娘をその時間内に見つけないと、取り返しのつかないことになるタイムリミットを表しているんだけど、途中で状況が変わってくるし、タイトルにするほど(邦題のみ)ではないかも。

一緒にさらわれた友だちは96時間なんか全然たってないうちに死んでるし(もしくは意識がないほど薬漬けにされている)、そこは「娘がそうなっていたら話が終わっちゃう」と思いながらもドキッとしてしまうところ。

それにしてもCIAという組織は本当にあんな能力と精神力を持った人をたくさん擁しているんだろうか?
特に今回はチームでなく単独での救出だったから、知力・武力共に速く、強い。
(奥さん役がファムケ・ヤンセンだから、ただの主婦役なのにX-MEN的活躍をどうしても期待してしまった(笑))

先の先まで読んだ計算された行動には無駄がなく、もちろん咄嗟の判断力も常に正解。
犯人グループや、その奥とさらに奥にいる人間たちが救いようのないほど悪なので、白黒が鮮やかで楽しい。

最後、あれだけ大暴れしたわりに、普通に娘とパリから帰国してるシーンになったことには、多少違和感は感じたけど、こういういい意味での情緒のない映画には野暮な感想なんだろうな。
その辺がリュック・ベッソン印というところでしょうか?
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「アース」 [★★★★]


アース [Blu-ray]

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原題: EARTH
監督: アラステア・フォザーギル/マーク・リンフィールド
脚本: デヴィッド・アッテンボロー/アラステア・フォザーギル/マーク・リンフィールド
ナレーション: 渡辺謙(パトリック・スチュワート
2007ドイツ/イギリス映画

★★★★

<感想>
「WATARIDORI(LE PEUPLE MIGRATEUR: THE TRAVELLING BIRDS)」で感動して以来、ネイチャー映画が好きでメジャー系映画館でやっているものは見てきたけど、久々良かった作品をリピート鑑賞。
‘食うか食われるか’のピラミッドの世界でかわいそうとか言うのはおかしいんだけど、どうしても感情的になってしまうので(特にこどもが狙われたりすると)、結果は容易に想像できるものの、まざまざと見せつけない作りだったのは大きい。

今回は哺乳類が中心の内容で、中でも(やっぱりどうしたって)母親がこどもを守る(もしくは母親たちがこどもを守る)、またはこどものために母が獲物を捕獲してる部分は、どうにも言葉では言えない感情がこみあげてきた。
ライオンと象の夜の攻防シーンは息を飲むし、北極熊の親子、ザトウクジラの長旅...どれもこれもじんとくる。
様々な場所でそれぞれが「生」に執着して生きている...。

おなかにりーが登場して以来、私って動物なんだな、哺乳類なんだなって思うことが多いから、人間としてどうのこうのというある意味で上から目線な見方ではなく、同じ哺乳類の母仲間として「お互いがんばろう!」って思いながら見てました。

ふだんは吹替版があまり好きでないけど、今回WOWOWでの放送がこれしかなかったので渡辺謙のナレーションでの観賞は思っていたより好印象。
あと、音楽の使い方も良かった(ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団)。
この手の映画で自然の音以外が多いと、うるさくてなかなかつらいので(「皇帝ペンギン」は私の中での悪い例)。

当たり前だけど、映像も美しい。
絶妙な高さからの地球・地表の空撮が見事で、季節の移り変わりや気候、地形の影響、あと「奇跡の惑星」と言われる意味が心に迫ってきます。
個人では何もできないし...と目をそらさず、思ったり祈ったりだけでもいいから、地球を大切にすることに参加しなくてはと思いました。
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