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「コラテラル」 [★★★★]



原題: COLLATERAL
監督: マイケル・マン
脚本: スチュアート・ビーティー
出演: トム・クルーズ/ジェイミー・フォックス/ジェイダ・ピンケット=スミス/マーク・ラファロ
2004年/アメリカ映画 [サスペンス]
2004年LA批評家協会賞撮影賞(ディオン・ビーブ)

★★★★

<感想>
想像してたよりははるかにおもしろかった。
マイケル・マンらしい骨太な感じって言うのでしょうか。

トム・クルーズの悪役ってどうなのってところがいちばん気になっていたけど、見た目を白髪にして変えたことだけじゃなく、殺し屋ヴィンセントというキャラクターに人間的感情を持たせないということでトムのイメージを何とか消せていたんじゃないかと思った。
彼にはいつもヒーロー的キャラを求めてしまうから、そうじゃないとつい、うーーんとなってしまうところだけど、悲しい殺し屋を抑え目に演出できていたのでは?と思いました。

トラブルに巻き込まれるマックス役、ジェイミー・フォックスはこの年、「Ray/レイ」で主演男優賞獲得、この作品で助演男優賞にノミネートをされてたんだったってことを思い出した。
最初は逃げようとばかりしていたマックスが、最後アニーを救おうとするまでに変わっていく変化を見事に演じていました。

何か気になる...と思っていたファニング刑事はマーク・ラファロだったんだね。
クレジット見てびっくり。
オールバックにしてるから全然分からなかった。

アメリカ映画が好きと思うところの1つだけど、さりげないシーンのさりげない会話がすごく哲学的だったり、深みがあったりする。
それがこの映画では特徴的に使われていて(誰にも気づかれなかった地下鉄の死人の話など)、そこが良かったなって思って。
最後トムをどう追い詰めるのかなっていうところにも使われてるし、ところどころ雑な感じはあっても全体的によくまとまっている映画かなって思いました。
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「キッズ・オールライト」 [★★★★]


キッズ・オールライト オリジナルバージョン [DVD]

キッズ・オールライト オリジナルバージョン [DVD]

  • 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
  • メディア: DVD

原題: THE KIDS ARE ALL RIGHT
監督: リサ・チョロデンコ
脚本: リサ・チョロデンコ/スチュアート・ブルムバーグ
出演: アネット・ベニング/ジュリアン・ムーア/マーク・ラファロ/ミア・ワシコウスカ/ジョシュ・ハッチャーソン
2010年/アメリカ映画
2010年NY批評家協会賞 女優賞(アネット・ベニング)、助演男優賞(マーク・ラファロ)、脚本賞など他多数(アカデミー賞作品賞ノミネート)

★★★★

<感想>
思っていたのと全然違った映画だったけど、妙に引き込まれ最後は気持ちが温かくなり泣いてしまう...という映画だった。
思ってたのと全然違ったというのは、ちょっと変わった(両親がレズビアンなので2人のママがいるという設定)家族の物語だけだと思ってたのに、そこに「浮気」というアイテムが投入されているとは思ってなかったってことなんだけど。

とにかく役者陣がうまくて。
アネット・ベニングはこれで3回目の主演女優賞ノミネート(またダメだったけど)だし、ジュリアン・ムーアはまあいつもの通りって感じだったけど、子ども役のミア・ワシコウスカもジョシュ・ハッチャーソンも抑えた演技がとても印象に残った。

あとやっぱりマーク・ラファロね。
未公開作「ユー・キャン・カウント・オン・ミー」のダメなのに憎めない弟役で見て以来、ずっと注目してしまっていて、その後も「死ぬまでにしたい10のこと」や「エターナル・サンシャイン」など、地味だけどいい作品に出てる人ってイメージがある。
知る人ぞ知るって感じの人だったけど、最近では大作にも出てるし、この作品で初の助演男優賞ノミナーに仲間入りしたのでした。

最初に書いたようにレズビアンのカップル、ニックとジュールスの元で育つ子どもたちが、提供者である男性に会いたくて連絡を取る...というところから物語が始まるの。
分かってはいてもその設定に慣れるのにちょっと時間がかかる。

でも気がつくとその世界に入っていて、家族を奪われたくないニック、思いがけず「家族」という関係を意識するようになったポール(今までは軽い感じのつき合いばかりのもうすぐ50歳という設定だった)、自分に自信が持てず揺れるジュールス。
それに、不思議な両親の元であまりに普通っぽく育っている子どもたちという意外性も良かったなー。

でもその状況以外はごく普通の家族の物語で、それを語るアプローチの仕方がいいなって。
自分をいろんな人に置き替えながら見ることができる新しい映画だと思った。

後で知ったんだけど、監督がレズビアンらしい。
それとアネット・ベニングとウォーレン・ベイティーの間の実際の長女が、性転換手術で男性になってるんだって。
今回の映画が公開されている時にこのニュースが報道されているから、撮影中にはどんな感じだったんだろうね。
複雑な思いを断ち切るきっかけになる映画だったのかなー。

いい話...ではあったんだけど、最後がちょっと不完全燃焼。
ポールがニックに「あなたは侵入者よ」って言われ、「悪い人」みたいな感じで終わっちゃったんだよね。
連絡を取ってきたのは子どもたちだし、「侵入者」って単語は適さない(英語では違う表現だったのかもしれないけど)気がしたので。

そうそう、最近は忘れてた「人との出会いの素晴らしさと儚さ」を思い起こさせられたような気もする。
ちょっとしたきっかけで人と人が出会い、いつしかその人々がいない日常が考えられなくなり、失った時に今までその人々がいなかった時間をどう過ごしていたのか思い出せなくなる、もう元には戻れないんだ...って感覚。
切ない...。
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「劇場版 SPEC~天~」 [★★★★]



監督: 堤幸彦
脚本: 西荻弓絵
出演: 戸田恵梨香/加瀬亮/福田沙紀/でんでん/伊藤淳史/栗山千明/浅野ゆう子/神木隆之介/椎名桔平/竜雷太
2012年/日本映画

★★★★

<感想>
テレビシリーズからのファン。
当麻紗綾と瀬文の会話のおもしろさと、一十一(にのまえ)たちの能力のおもしろさが見どころ。
ストーリーはキテレツだけど、当麻のずば抜けた頭の良さと、あの書道のシーンが大好き。
コメディなのかシリアスなのかのバランスも絶妙でおもしろい。

単純にSPEC(当麻)vsSPEC(ニノマエ)にしないのが良さだとは思いつつ、やっぱりそれが見たいという気もしてしまう。
次回作にも期待です。
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「テルマエ・ロマエ」 [★★★★]



監督: 武内英樹
脚本: 武藤将吾
原作: ヤマザキマリ(コミック「テルマエ・ロマエ」)
出演: 阿部寛/上戸彩/北村一輝/笹野高史/市村正親
2012年/日本映画
2012年日本アカデミー賞主演男優賞(阿部寛)

★★★★

<感想>
くだらないながらも本当に笑ってしまう作品だった。
ルシウスが現代にやってきて、様々なお風呂を体験し感動するシーンが圧倒的におかしい。
そしてそれをこんな風にローマ時代で再現するのか...っていうのもおかしい。

後半山越真実(上戸彩)がローマ時代に行ってしまう辺りからはおもしろさが失速してしまうけど、けっこう楽しめたと思います。
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「レ・ミゼラブル」 [★★★★]

[20130228-1]レ・ミゼラブル.jpg

原題: LES MISERABLES
監督: トム・フーパー
脚本: ウィリアム・ニコルソン/アラン・ブーブリル/クロード=ミシェル・シェーンベルク/ハーバート・クレッツマー
原作: ヴィクトル・ユゴー(「レ・ミゼラブル」)/アラン・ブーブリル/クロード=ミシェル・シェーンベルク(共にミュージカル「レ・ミゼラブル」)
出演: ヒュー・ジャックマン/ラッセル・クロウ/アン・ハサウェイ/アマンダ・セイフライド/エディ・レッドメイン/ヘレナ・ボナム=カーター/サシャ・バロン・コーエン/サマンサ・バークス/アーロン・トヴェイト/イザベル・アレン
2012年/イギリス映画
2012年アカデミー賞: 助演女優賞(アン・ハサウェイ)/メイクアップ&ヘアスタイリング賞/音響賞(調整)、作品賞ノミネート
2012年ゴールデングローブ: 作品賞(ミュージカル/コメディ部門)/男優賞(ヒュー・ジャックマン)/助演女優賞(アン・ハサウェイ)など他多数

★★★★

<感想>
思っていたよりは感動できなかったけど、それはやっぱり(毎回書いているように)ミュージカルにどうしても馴染めないせいだと思う。
それでも他のミュージカルに比べるとセリフもほとんど歌だったから、例の「突然歌い出す」違和感をそんなに感じずに済んだけどね。

原作は途中で挫折しちゃってるけど、リーアム・ニーソンがジャン・バルジャンを演じた普通の映画での「レ・ミゼラブル」が良かったから、お話自体は好きだと思うんだけど、ミュージカルだからなのかキャラクターが濃くてちょっと引いちゃうところはあった。
特にマダム・テナルディエとテナルディエは、本当に大っきらいなタイプだから出てくるたびにムカついちゃって。
そういう''見ている人をむかつかせる''役どころだとは思うし、普通ならそれもご愛嬌的に笑える人が多いと思うけど、私はどうしてもああいう類の人種は、ただただむかついて終わっちゃう...しかできないの。

それに引き換えあんな両親に育てられ、子ども時代はコゼットに嫌な態度を取っていたエポニーヌがよくもあんないい子に育ったなって、変なところで感心しちゃいました。

さて、それでもミュージカル映画を見てしまうにはやっぱり訳があって、それは感動できるところは普通のセリフで聞くよりもよっぽど感動できるってところだと思う。
音楽の力って本当に大きい。
文章で聞くより歌詞で聞く方が心に入ってくるっていう魅力は捨てきれないな。

アン・ハサウェイ演じるフォンテーヌが歌う有名なあの歌。
後半、彼女が過呼吸みたいなブレスになるんだけど、そのせいで切なさや空しさ、悔しさを感じるのが倍増しててすごい良かった。
私までつらくて苦しくなった。
その瞬間に感じる、気持ちが熱くなる感じ、心が震える感じは逆にミュージカルじゃないと味わえないのかもしれない。

今回ちょっと驚いたのは、後半の革命のシーンで子どもが撃たれるシーンがあること。
あれって問題にならなかったのかなって衝撃的でした。

その、革命があるから、すごい盛りだくさんな映画だなって思った。
どこに集中したらいいかちょっと迷うくらいで、前に映画で見た時はどうだったっけ?なんて思ってた。

あと、今回は父親としてのジャン・バルジャンをすごく意識したと思う。
自分も親になったからか分からないけど、コゼットに会った瞬間から愛情があふれだしてしまうところや、娘として育て愛するあまりに、娘が初めて恋したマリウスを守るために革命の核心に行ってしまうところなど、そういう思いが際立ってた感じがする。

ヒュー・ジャックマンやアン・ハサウェイなど、他の映画で普通に俳優として活躍してる人の歌のうまさに驚く中、ラッセル・クロウの配役がどうだったんだろう?
元々あまり好きになれない俳優の1人だけど、全然声出てないじゃんって出てくるたびに気になっちゃったんだけど。

映画での「レ・ミゼラブル」のスケールの大きさがすごかったので、今後舞台を見に行くことはないかなー。
壮大さは圧巻でした。
楽しかった。
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「アーティスト」 [★★★★]



原題: THE ARTIST
監督: ミシェル・アザナヴィシウス
脚本: ミシェル・アザナヴィシウス
出演: ジャン・デュジャルダン/ベレニス・ベジョ/ジョン・グッドマン/ジェームズ・クロムウェル
2011年/フランス映画
2011年アカデミー賞: 作品賞/主演男優賞(ジャン・デュジャルダン)/監督賞(ミシェル・アザナヴィシウス)/作曲賞(ルドヴィック・ブールス)/衣装デザイン賞(マーク・ブリッジス)など
2011年ゴールデングローブ作品賞(ミュージカル/コメディ部門)など各国の映画祭で作品賞など多数受賞

★★★★

<感想>
古い映画もそこそこ見たことあるけど、サイレントはさすがにないので、どういう映画なんだろう?って思いながら見始めると、オープニングのクレジットの出し方がいきなり昔風なので、ますますそんな思いが深くなって行って...。

ストーリーは最小限のセリフが字幕で出るだけなので、見てる側の想像で進んでいるところもあるのが、逆に新鮮だった。
全部全部与えられちゃうスタイルしか知らないから。
静か過ぎて飽きるんじゃないかという心配も全然なくて、ベタな内容なのにどう進んでいくんだろう?と思わせるのもすごいって思った。

途中にちょっとだけ音が聞こえる演出があったのもおもしろい。

最後の「BANG!」辺りから一気に感動が来た。
そしてミュージカル時代の到来を彷彿させるラストシーンと、そこで初めてジョージの声が聞こえるのも感動的。
基本的に落ちぶれる話はあまり好きじゃないので、このエンディングに満足です。

最初はこれがアカデミー賞なんだと思いながら見てたけど、終わってみれば楽しくていい作品だったなと思える。
アメリカ映画へのオマージュをフランスが作り、それをアメリカがまた評価したってところも、''アーティスト''たちの懐の深さを感じる映画だったように思います。
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「ヒア アフター」 [★★★★]


ヒア アフター [Blu-ray]

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原題: HEREAFTER
監督: クリント・イーストウッド
脚本: ピーター・モーガン
出演: マット・デイモン/セシル・ドゥ・フランス/フランキー・マクラレン/ジョージ・マクラレン/ジェイ・モーア/ティエリー・ヌーヴィック
2010年/アメリカ映画

★★★★

<感想>
クリント・イーストウッド監督ものということで鑑賞。
やっぱり、何か好きだ。

東南アジアにバカンスに来ているフランス人女性ジャーナリスト、マリーが津波に巻き込まれ、死後の世界をさまようところから物語が始まる。

次はアメリカに住むジョージの話。
彼は死者と交信する能力を持っており、それをビジネスにもしてきたが、今はその力を封印して工場で働き、平凡な暮らしをしている。

3つ目はイギリスの双子の少年の話。
いつも一緒だった兄を事故で亡くした上、母親は元々ドラッグ中毒だったため、里親に出されることになってしまった。

この3人の共通点は「死」、そしてとても孤独だということ、でも懸命に生きているということ。

マリーは死後の世界にある意味とりつかれ、仕事も恋も失ってしまうけれど、その体験を出版するまでにこぎつける。
ジョージは淡々と暮らす中で出会ったメラニーのことを、結局は能力がばれてしまったことで失うけれど、自分を取り戻すために旅に出る。
少年マーカスは里親になじめないまま、兄に会いたいあまり、霊能者巡りに奔走する。

そういう様子を静かに丁寧に撮っている映画って感じ。
だから目が離せないし、彼らが感じているであろう感情がじわじわとこちらに伝わってくるので、とても痛みを感じた気がした。
そう、イーストウッド映画って、良くも...時に悪くもリアルで、とてもとても切ない痛みがあるんだよね。

最後にこの3人がロンドンのブックフェアで偶然出会う。
マーカスはジョージを通して兄からのメッセージを聞けた後、おそらくリハビリを終了した母親と再会し新しい日々が始まろうとしている。
ジョージはそんなマーカスのおせっかいで、マリーと再会し、こちらもおそらく...という思わせぶりな映像で終わる。
このぼやかし感がまた良くて。

孤独で冷たかった日々がどうか、どうか、少しでも誰かの温もりを感じられる日々になりますように...と思いながら、優しい気持ちで見終わることができたかな。
エンディングのイーストウッドの曲も良かったなー。

マット・デイモンは「インビクタス」からの続投だったけど、今回の役もとても良かった。
自分の能力が人を傷つけ、その結果自分も傷つけることに葛藤する姿、そしてその気持ちを実兄に全く理解してもらえない切なさが十分に伝わってきた。
マリー役のセシル・ドゥ・フランスも、美しくできる女が名声も恋人も失っていくという、弱さと強さのバランスをさらりと演じていたように思います。
切な顔のマーカス役の子も印象に残る。

さて、映画が始まる前に「津波のシーンがあります」という注意が促されていたけれど、その映像がリアルに感じられてとても怖かった。
当然東北の地震のことを思い出したわけだけど、津波の事故と言っても水に飲み込まれるだけでなく、流れの勢いでぶつかって...という被害もあるのかと身が震えるような気がしました。
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「ブラック・スワン」 [★★★★]


ブラック・スワン [Blu-ray]

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原題: BLACK SWAN
監督: ダーレン・アロノフスキー
脚本: マーク・ヘイマン/アンドレス・ハインツ/ジョン・マクロクリン
原案: アンドレス・ハインツ
出演: ナタリー・ポートマン/ヴァンサン・カッセル/ミラ・クニス/バーバラ・ハーシー/ウィノナ・ライダー
2010年/アメリカ映画
2010年アカデミー賞: 主演女優賞(ナタリー・ポートマン)/2010年ゴールデン・グローブ: 女優賞(ドラマ)(ナタリー・ポートマン)/2010年ヴェネチア国際映画祭: マルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)(ミラ・クニス)/2010年インディペンデント・スピリット賞: 作品賞など多数受賞(アカデミー賞作品賞ノミネート)

★★★★

<感想>
精神崩壊していく映画だと知っていたのでちょっと敬遠してるところがあったんだけど(引っ張られたら嫌だなって思って)、そこまでドロドロした感じはなかったので、逆にすごく良かった。
ナタリー・ポートマンの演技が確かにすごい。
優等生バレリーナ、ニナの役がとても似合っていたと思う。

ニナは「白鳥の湖」の主役に抜擢されたものの、まじめ過ぎるがゆえに自分の殻を破れないことを指摘されたり、いつも不安なの。
一緒に暮らす母親は、かつてバレエをやっていたけどニナを妊娠したことで引退を余儀なくされたから(監督に誘惑されて捨てられた?)、その分娘に対しての期待が大きいみたい。
優しく見守っている風だけど、生活など含め監視してるみたいにべったりで、彼女の不安をあおるような存在になってるし。
近寄ってくるリリーのことも役を取られるのでは...としか考えられないとか、そこまで?ってくらい不安定になっていくんだ。

そういう強迫観念や焦燥感、幻覚...。
現実と妄想の区別がつかなくなっていく描写がとても素晴らしかったと思う。
私もドキドキと焦ったり、これが妄想でありますようにと祈ったり、どれが本当に起きていることなのか分からなくなってくるくらい入り込める。
冷静に考えれば、命と引き換えにするほどのプレッシャーを感じるなんて、弱過ぎるような気もするけれど、そう思いながらも何となく引き込まれていった感じ。

最後の最後、白鳥なら完璧に演じられたニナが、自分の心も体も傷めつけながらやっと体現できた黒鳥の踊りは圧巻だった。
映画のタイトルが「BLACK SWAN」なのもうなずける。
命と引き換えにして手に入れた黒鳥の演技で、バレエの観客も、そして映画の観客の心も動かすってことが、とても大切なんだ。

私も小学校の時頭が良くて両親の期待を背負ってたから、何となくニナの気持ちの片鱗は分かる気がした。
彼女ほどまじめでもないし夢もなかったからこんなんでいられるけど。
たぶんそこまでじゃないけど...と思いながら彼女の狂気に共感する人は、案外多かったんじゃないかって思った。

ニナの前任の「かつてのプリマ」役でウィノナ・ライダーが出てたんだけど、最近こんな感じのチョイ役ばかりだね。
かつてのヒロインも、こんな自虐的とも言える役でしか映画界にいれないのかな。
それでもしがみつく姿勢は(本当のところはもちろん知らないけど)、逆にすごいって思っちゃうけど。
リリー役のミラ・クニスも良かった。
ニナを追い詰める無垢で魅力的な強い女の子を存在感たっぷりで演じてました。
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「ソーシャル・ネットワーク」 [★★★★]


ソーシャル・ネットワーク [Blu-ray]

ソーシャル・ネットワーク [Blu-ray]


原題: THE SOCIAL NETWORK
監督: デヴィッド・フィンチャー
脚本: アーロン・ソーキン
原作: ベン・メズリック(「facebook 世界最大のSNSでビル・ゲイツに迫る男」)
出演: ジェシー・アイゼンバーグ/アンドリュー・ガーフィールド/ジャスティン・ティンバーレイク/アーミー・ハーマー/マックス・ミンゲラ
2010年/アメリカ映画
2010年アカデミー賞: 脚色賞(アーロン・ソーキン)/作曲賞(アッティカス・ロス/トレント・レズナー)/編集賞(カーク・バクスター/アンガス・ウォール)(作品賞ノミネート)
2010年ゴールデン・グローブ 作品賞(ドラマ)など他多数

★★★★

<感想>
かなり見応えのある映画だったと思います。
ウィンクルボス兄弟&ディビヤとエドゥアルドに訴えられ、その内容を説明するという形でfacebookの誕生とマーク・ザッカーバーグという世界最年少の億万長者についてが語られる映画で、早いテンポで進む展開とは対照的にずっとふてぶてしいマーク演じるジェシー・アイゼンバーグがとても良かったと思う。
アカデミー主演男優賞にノミネートされるのも分かる気がした。

実際のザッカーバーグさんが結局どんな人なのかは知らないけど、facebookというサイトを作るきっかけになった事件が、つき合っていた女の子への嫌がらせだったように、複雑なプログラムは書けても人間性としては単純で子供じみたところがあるのかもしれないって見ていて思った。
だから嫌なやつには思えなかったし、エドゥアルドとの壊れた友情も彼に悪気があったのではなく、エドゥアルドが疎ましく思っていたショーン・パーカーが逆に彼を疎ましく思って...のぐちゃぐちゃに巻き込まれただけなのかもって気がしてしまいました。

ユーザーがハーバードだけでなく他の大学→西海岸→そして世界へと広がり、ユーザーが100万人を超えたエピソードももちろん出てくるんだけど、この映画はそういう成功にはあくまで距離感を保って淡々と描いているせいで、逆に見やすさやおもしろさが増していたように思う。
だからと言って登場人物の人間性にべったり特化しているわけでもない、その絶妙バランス感覚のある演出がただの伝記物語でない魅力ある映画に効果的だったのかなーなんて思ってます。

facebookは私もユーザーになって1年がたつけれど、あまり熱心にやらなくなってしまいました。
mixiのような匿名性がそんなに好きじゃないのでFBユーザーになったんだけど、だいたい友だちが少ないし、みんなにお知らせするような大した日常を送ってるわけじゃないのが敗因かも。
私の数少ないお友だち、みんなキラキラしてるから恥ずかしくって(笑)。
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「ナルニア国物語/第1章: ライオンと魔女」 [★★★★]



原題: THE CHRONICLES OF NARNIA: THE LION, THE WITCH AND THE WARDROBE
監督: アンドリュー・アダムソン
脚本: アンドリュー・アダムソン/クリストファー・マルクス/スティーヴン・マクフィーリー/アン・ピーコック
原作: C・S・ルイス(「ナルニア国物語/第1章: ライオンと魔女」)
出演: ウィリアム・モーズリー/アナ・ポップルウェル/スキャンダー・ケインズ/ジョージー・ヘンリー/ティルダ・スウィントン/ジム・ブロードベント/リーアム・ニーソン(声)/ルパート・エヴェレット(声)
2005年/アメリカ映画
2005年アカデミー賞: メイクアップ賞など

★★★★

<感想>
このナルニアシリーズで唯一原作を読んでいる分のストーリー。
少ない挿絵から想像していた以上の世界が広がっていた映画でした。

とにかくルーシーがかわいい。
いちばんの小さい女の子なのに、いつも鍵を握っている感じ良いです。
逆に次男のエドマンドがいかにも...なくらいむかっとくる。
白い魔女にもらうおかしをむしゃむしゃと食べる冒頭のシーンが印象的かな。
その白い魔女役のティルダ・スウィントンの中世的な冷たさが、この役に似合っていました。

でもやっぱりアスラン!
美しく気高く本当にかっこいいんだ。
その他の動物たち(半動物たちも)リアルでわくわくした。

今後はこの4兄弟だけが出てくるわけじゃないらしいけど、どうなっていくのか楽しみです。
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