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ドキュメンタリー「ハーフ・ザ・スカイ」 [その他]

WOWOWで放送された「ハーフ・ザ・スカイ」という番組を見た。
映画ではないけど、記録しておこうと思います。

元々はニコラス・クリストフとシェリル・ウーダンによって(夫婦だそうです)書かれた、全米ベストセラーの本のタイトルで、その内容は世界各国の女性と少女の人権問題について。

このドキュメンタリーではニコラスが6人のハリウッド女優と共に、中でも男女間の不平等が最も過酷とされる地域を訪れ、そこで戦う女性たちを紹介していく。
他にもジョージ・クルーニーやスーザンサランドン、ヒラリー・クリントンなどのインタビューも挿入されている。

簡単に内容紹介と印象に残った言葉
<前編>
①シエラレオネは女性への性的暴行が当たり前とされ、罪に問われない。
女性を守るためのセンターをエヴァ・メンデスが訪ねる。
「女性は問題じゃない、解決策なんだ」という言葉が印象的。

②カンボジアでは少女の人身売買が当たり前に行われている。
中には生後3ヶ月の赤ちゃんもいるらしい。
かつて自分も売買されたソマリー・マムという女性をメグ・ライアンが訪ねる。
「少女は消耗品と考える親に女の子たちの価値を理解させたい」

ベトナムでは女の子は家事を受け持つために教育を受けさせてもらえないことが多い。
教育が受けられるよう支援する団体「ルーム・トゥ・リード」(かつてマイクロソフトの役員をやっていた人が運営している)をガブリエル・ユニオンが訪れる。
「世界を変えるのは教育を受けた少女たち」
「教育は避難所になる」
「少女を教育すれば結婚年齢があがる、子どもが減る、子どもはより手厚く育てられる」

<後編>
④ソマリランドでは女性性器が切除(切断)される割礼が行われているため、妊婦の死亡率が高い。
病院を立て、助産婦の育成に力を注ぐエドナという女性をダイアン・レインが訪ねる。
割礼は伝統だと、女性でさえ推奨する文化(=宗教ではない)
しかし文化でなくビジネスだという側面も見える
「世界中のあらゆる問題とは取り組めないけど、出産のことなら分かる」

⑤インドにはカースト制度があり、サブカーストとして売春婦の子どもは売春婦になるのが当たり前とされている。
少女たちに教育を受けさせ、その運命から脱却させようと尽力する女性をアメリカ・フェレーラが訪ねる。
彼女は「母親の愛」に訴えることで子どもたちを救おうとし、「運命を作りだす力」が出せるよう導こうとしている。

⑥ケニアでは男は稼いだお金を自分のために使い、女が稼いだお金で生活をしている。
女性に融資する団体、そして女性だけで村を作った女性たちをオリヴィア・ワイルドが訪ねる。

といった内容でした。

私は昔からこういう女性の性的暴力問題に、過剰に反応してしまうところがあった。
自分に特別そういった体験があるわけでもなく、周りにそういう人がいるわけでもないんだけれど、人に言わせると「本当は何かあったんじゃないか」と思われるほど、怒りを露わにしてしまう。
もちろん水商売関係についても猛烈に批判的で、たとえお酒を飲ませるだけの場所であろうと、そこで働く人、そこへ行く人のこともものすごく軽蔑しています。

だから何となく避けてしまう話題の1つが、このドキュメンタリーで描かれている世界。
でも痛ましさに目を覆いたくなりながらも、やっぱりこれを番組表で見つけた時に録画してしまい、見てからは子育ての合間に気づけばこのことについて考えてしまい、結局DVDに落としました。
いつかまた見直したいし、できればいつか私の2人の子どもたちにも見せたいって思ってる。
そして、世界には子どものこと、動物たちのこと、障害者のこと、貧困...、いろんな問題があるけれど、私はやっぱりこの、女性の性差別問題について何かしなくてはいけないって強く思った。
何ができるだろう?じゃなく、何かやらなくちゃって。

このドキュメンタリーのキーワードは、「女性への教育」だって思う。
結局どのエピソードでもそのことが大切だと語られていた。

女性でさえ割礼を認めるソマリランド、インドでも(インドのカルマ的発想?)「運命」として受け入れられがちで、母親が娘に平気で売春させたりもある(=自分が引退できるのもあるし)わけだし、まずは同じ女性が「そう思わない」世の中になるために、教育が不可欠なことは確か。
でもずっと「男への教育は?」って感じてた。
売春の需要がなくなれば、男性が女性を尊重する気持ちを学べば、諸問題のいくつかが解決方向に向くんじゃないかって思うんだけど。

ケニアの女性だけの村で育った男の子についてのところでやっと、男(の子)への教育について触れられたけど、「男の性欲」については「西側」の人々も「仕方ない」って考えてるというスタンスの表れなのでは?と不安になってしまった。

私の周りにも男女問わず「男は浮気するもの」みたいなことを言う人がたまにいる。
あと、「浮気するよりはそいういう店に行く方がまし」みたいに考える人も。
でもそれを何で許しちゃうんだろう?
日本は自らそういう職につく人がほとんどだろうから、そういう女たちのことなんてどうだっていいけれど、先進国と言われる国でさえそういう状況では、そうでない地域の人々についていろんなことが改善されるにはまだまだ時間がかかるんだろうな。

女性だけが教育を受けたって仕方ないとは言わないけれど、同時進行的に男性も(できれば男性の手で)教育を受けなくてはね。
男性にとってはいい世の中だから反発等あるだろうし、よその文化のことだから他者がいろいろ言うことの全てが正しいとは思わないけれど、でも「ハーフ・ザ・スカイ」の意味が「空の半分は女性が支えている」だとしたら、その半分は男性が支えているってことなわけでしょ。
じゃあしっかり学んでよって感じです。

遠い学生時代のことなんだけど、「母親に『女の子には生理の日に調子の悪い子もいるんだから、ちゃんと気遣いなさい』いって言われたことがあるんスよ...」っていう後輩の男の子の話があって、それを今だに覚えてる。
いい母親だなって思ったの。
そしてそれを私に話すことができちゃう、その男の子と母親の関係についてもいいなって...。

私も2人の子どもたちに、そういう基本的なこと含め、今回感じたことなどについて、ちゃんと話していきたいなあって思います。
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「アルゴ」 [★★★★☆]


アルゴブルーレイ&DVD (2枚組)(初回限定版) [Blu-ray]

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原題: ARGO
監督: ベン・アフレック
脚本: クリス・テリオ
出演: ベン・アフレック/アラン・アーキン/ジョン・グッドマン/ブライアン・クランストン
2012年/アメリカ映画
2012年アカデミー賞: 作品賞/脚色賞(クリス・テリオ)/編集賞(ウィリアム・ゴールデンバーグ)
2012年ゴールデングローブ: 作品賞(ドラマ)/監督賞(ベン・アフレック)など他多数

★★★★☆

<感想>
1979年にイランで起きたアメリカ大使館人質事件。
見つかれば公開処刑を免れない6人の大使館員を、ハリウッド映画のロケハンスタッフと見せかけ、イラン国外へ脱出させるという、実際に行われたCIAの作戦を映画化したものです。

とにかく史実とエンターテイメント性のバランスが絶妙。
6人と主人公であるトニー・メンデスがイランから出国できるという結果が分かってるのにこんなにハラハラするなんて...って感じで、特に後半空港へ向かい実際に飛行機が領空を超えるまでの間の緊張感がすごくて、「これって成功してる作戦なんだよね?」と自分に言い聞かせながら見てたくらい。
この映画がアカデミー編集賞を取ったことにすごく頷ける。

そして今年度のアカデミー作品賞も取ったわけだけど、去年と同じくこの映画も「映画愛」というものが強く感じられた作りだったと思う。
政治的な話の中にハリウッドでの人々のやり取りや絵コンテ、華やかな記者会見などが入ることが、この映画のエンターテインメント性のレベルをアップしているし、いい緩急になっていて見ていて楽しかった。
ストーリーとは関係ないけど、「映画ってやっぱりいいな」って改めて感じさせてくれたように思えたかな。

特殊メイク部門でアカデミー賞を取った実在のジョン・チェンバース(ジョン・グッドマン)や大物プロデューサーのレスター・シーゲル(アラン・アーキン)は登場シーンが多いわけでないのに、強烈にインパクトがあってとても良かった。
特にレスターが何かと言う「ARGO, Fuck yourself」の使い方は、アメリカ映画によくある粋なセリフ回しだったように思ったな。

監督と主演を務めたベン・アフレック。
「グッド・ウィル・ハンティング」で一気に注目されたものの、マット・デイモンの勢いとは裏腹にあまり順調な映画人生を送れてなかったと思うんだけど、なぜか個人的に応援してた人の1人でした。
だからアカデミー賞作品賞を取れたことが私もとてもうれしかったし、彼の徐々に爆発していくような熱いスピーチがとても良かったので感動してしまいました。
それとは逆にプロデューサーのジョージ・クルーニーが全然しゃべらないのも、チームワークの良さを感じたなあ。

星が1個☆なのは、「感動!!!」っていうのではなかったからだけ(好みのジャンルかどうかの話)で、すごいいい映画だったし、今後も監督としてのベン・アフレックに注目してしまうなーと思わせられた映画でした。

[20130311-1]アルゴ.jpg
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「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」 [★★★★★]


ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日 2枚組ブルーレイ&DVD (初回生産限定) [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: Blu-ray

原題: LIFE OF PI
監督: アン・リー
脚本: デヴィッド・マギー/ディーン・ジョーガリス
原作: ヤン・マーテル(「パイの物語」)
出演: スラージ・シャルマ/イルファン・カーン/レイフ・スポール/ジェラール・ドパルデュー
2012年/アメリカ映画 [アドベンチャー/ドラマ/ファンタジー]
2012年アカデミー賞: 監督賞(アン・リー)/撮影賞(クラウディオ・ミランダ)/作曲賞(マイケル・ダナ)/視覚効果賞(作品賞ノミネート)など

★★★★★

<感想>
映画を見ながら、とにかく「私はアン・リーが好きだなー」って思ってた気がする。
思っていたより3D映像に頼った作品じゃなく、アン・リー独特の美しい映像&世界観で、タフな奇跡の物語を紡いでいるような感じが私には良かった。

宣伝だと最初から最後まで漂流してるみたいに感じてたけど、トラと漂流することになるまでの過程がこども時代から描かれてるの。
自分の名前の由来、泳ぎが得意なこと...、それに父の教えや母の愛も短い時間の中でしっかり伝わって来てるから、船と共に家族が沈んでしまっているシーンではしっかり泣けてきちゃうくらい。

その他ヒンドゥー教、キリスト教、イスラム教との出会いも描かれているので、中年になったパイがこの物語を「神の物語でもある」と言っていたのもうなずけたし、感動したセリフでもあった。

冒頭に書いたけど、リチャード・パーカーという名のトラとの友情物語のような、''ファンタジー''に偏っていかなかったのは良かったと思う。
長い漂流生活の中で、リチャードがいたから過酷な漂流生活を生き延びられたと語り、彼に水や魚を与える優しさを感じたし、その気持ちや行動にも宗教観を感じ取れた。
弱っているリチャードに触れたシーンでも涙が出たし、最後の別れ際、リチャード・パーカーが自分の方を振り返らずジャングルに消えたことに泣いたパイを見て、もらい泣きしてしまった。

その後保険の調査員に事の顛末を語った時に、この話を信じてもらえないので''本当は...''ということで語られた話。
シマウマは船員、オランウータンは自分の母親、ハイエナがコック、そしてトラは自分の悪い心に置き換えて話してた。

映画は元々彼を訪ねてきたカナダ人小説家に話す...という形で語られるんだけど、どっちが本当なのか?とパイは彼に聞くの。
それは同時に私たち観客にも聞いているわけで、すごく奥が深い映画だったんだよね。
このオチ(みたいなもの)に驚いた。
すごい良かった。

映画館になかなか行けない私は、相変わらず3Dが見慣れない。
だから最初は焦点をどこに合わせたらいいかがとにかく気になってしまっていたんだけど、気がつくと引き込まれていて違和感を感じず楽しめたと思う。
映像に頼ってはいないなって感想は持ったけど、夜光虫らしき大群とくじらのシーンや、謎の食肉島のシーンは3Dの醍醐味を味わえる。
本当に美しく、かつリアルだと思えた。
他にも水の中で船が沈んでいることを発見したところや、朝焼けのシーンなどなど、何回か鳥肌が立ったし、トラが船に潜んでて出てくるシーンや飛び魚の大群のところでは思わず体がびくっ!ってなってしまった(笑)。

アン・リーの映画は5本目だと思うんだけど、全部好きと思える映画なんだよね。
特に「いつか晴れた日に」と「ブロークバック・マウンテン」はかなり好きだし。
見た映画のどれも、風景が映し出されてる時の光の感じがすごく好きだし、共通点があるような気がした。
それがアン・リーの世界...なのかな。
彼の映画を全制覇したくなりました。

[20130306-1]ライフ・オブ・パイ_トラと漂流した227日.jpg
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