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「ブラック・スワン」 [★★★★]


ブラック・スワン [Blu-ray]

ブラック・スワン [Blu-ray]


原題: BLACK SWAN
監督: ダーレン・アロノフスキー
脚本: マーク・ヘイマン/アンドレス・ハインツ/ジョン・マクロクリン
原案: アンドレス・ハインツ
出演: ナタリー・ポートマン/ヴァンサン・カッセル/ミラ・クニス/バーバラ・ハーシー/ウィノナ・ライダー
2010年/アメリカ映画
2010年アカデミー賞: 主演女優賞(ナタリー・ポートマン)/2010年ゴールデン・グローブ: 女優賞(ドラマ)(ナタリー・ポートマン)/2010年ヴェネチア国際映画祭: マルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)(ミラ・クニス)/2010年インディペンデント・スピリット賞: 作品賞など多数受賞(アカデミー賞作品賞ノミネート)

★★★★

<感想>
精神崩壊していく映画だと知っていたのでちょっと敬遠してるところがあったんだけど(引っ張られたら嫌だなって思って)、そこまでドロドロした感じはなかったので、逆にすごく良かった。
ナタリー・ポートマンの演技が確かにすごい。
優等生バレリーナ、ニナの役がとても似合っていたと思う。

ニナは「白鳥の湖」の主役に抜擢されたものの、まじめ過ぎるがゆえに自分の殻を破れないことを指摘されたり、いつも不安なの。
一緒に暮らす母親は、かつてバレエをやっていたけどニナを妊娠したことで引退を余儀なくされたから(監督に誘惑されて捨てられた?)、その分娘に対しての期待が大きいみたい。
優しく見守っている風だけど、生活など含め監視してるみたいにべったりで、彼女の不安をあおるような存在になってるし。
近寄ってくるリリーのことも役を取られるのでは...としか考えられないとか、そこまで?ってくらい不安定になっていくんだ。

そういう強迫観念や焦燥感、幻覚...。
現実と妄想の区別がつかなくなっていく描写がとても素晴らしかったと思う。
私もドキドキと焦ったり、これが妄想でありますようにと祈ったり、どれが本当に起きていることなのか分からなくなってくるくらい入り込める。
冷静に考えれば、命と引き換えにするほどのプレッシャーを感じるなんて、弱過ぎるような気もするけれど、そう思いながらも何となく引き込まれていった感じ。

最後の最後、白鳥なら完璧に演じられたニナが、自分の心も体も傷めつけながらやっと体現できた黒鳥の踊りは圧巻だった。
映画のタイトルが「BLACK SWAN」なのもうなずける。
命と引き換えにして手に入れた黒鳥の演技で、バレエの観客も、そして映画の観客の心も動かすってことが、とても大切なんだ。

私も小学校の時頭が良くて両親の期待を背負ってたから、何となくニナの気持ちの片鱗は分かる気がした。
彼女ほどまじめでもないし夢もなかったからこんなんでいられるけど。
たぶんそこまでじゃないけど...と思いながら彼女の狂気に共感する人は、案外多かったんじゃないかって思った。

ニナの前任の「かつてのプリマ」役でウィノナ・ライダーが出てたんだけど、最近こんな感じのチョイ役ばかりだね。
かつてのヒロインも、こんな自虐的とも言える役でしか映画界にいれないのかな。
それでもしがみつく姿勢は(本当のところはもちろん知らないけど)、逆にすごいって思っちゃうけど。
リリー役のミラ・クニスも良かった。
ニナを追い詰める無垢で魅力的な強い女の子を存在感たっぷりで演じてました。

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